morimori review

主に映画や本のレビューを夫婦(もりおともりこ)でしています。

もりお

キングスマン

コリンファース好きからしたら、観にいくしかないキングスマン 珍しいアクションもの。キックアスと同じ監督?らしいです。 キックアスの面白いところは、あのアクションシーンのBGMですね。 (いまだに、なんであれ最後のシーンはやらんかったんだろうかと…

魔女の宅急便

ジブリは全然見ない人間です。 別に嫌いなわけではなくて、ただ見る機会がなかっただけ。 いや、でも、みんなが良いと言われると、 なんとく見る気が損なわれるってのも大きいかも。遅ればせながら、30代になって初めてマジョタク見ました。 そこそこよか…

七人の侍

久々の投稿になってしまいました。 で、この名作。2枚組で合計3.5時間くらい? 常々、映画は100分くらいが理想としている者として 最初は少し逡巡しました。でも観ました。 うん、サイコー。長編というのを忘れさせてくれる映画です。 これなら何時間だって…

居酒屋/ゾラ

大学1回生の時に目覚めたゾラ。 僕にフランス文学嗜好をつけてくれた、 ありがたいやら迷惑やらな本(笑)僕が持ってる版は分厚くて字が小さくて、 読みにくいことこの上なし。 だけど面白い。通学中は貪り読んでた記憶があります。モーパッサンは総じてメラン…

お茶漬けの味

誰が何と言おうとも小津安二郎が好きです。映画の面白さは、人それぞれあると思いますけど、 僕は「間」とか「空気感」が合うか合わないかです。 まあ、結構難しいんですけどね。トレイラーで分かるもんでもないし。 小津作品はその「間」が素晴らしい。日本…

クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲

アニメの映画なんていつ以来だろ。おすすめされたので観てみた。 ウルっときたのはひろしの少年時代の回想。のび太のおばあちゃんもそうだけど、昔の思い出って泣けますよね。 で、泣けるのは思い出であって、状況そのものではないというのが おそらくこの映…

天国と地獄

前半はよくある昔の映画。後半になるにつれ、 引き込まれるように見入りました。 黒澤映画はこれと羅生門しか観ていないのですが、面白いですね。ぐだぐだの犯人が最後に自戒するシーンは圧巻です。 山崎努は、昔のドラマの世紀末の詩で見て好きだったんです…

山椒魚/井伏鱒二

先日紹介した志賀直哉をコミカルと表現するのなら こちらは哀しいトーンですね。 あからさまに陰惨なシーンはないのですが、空気がとてもうら寂しい。山椒魚も、材料によってはいくらでもコミカルに 明るくなりそうなもんですが、井伏は徹底して哀しく書いて…

小僧の神様/志賀直哉

新潮文庫の短編集。 志賀直哉はもう少し読まれてもいい気がする作者。特に短編。国語の教科書では「城の崎にて」が有名でしょうか。 あれも面白いんですけど、学生で面白さがわかれば凄いと思います。 どちらかといえば小僧の神様を収録してほしいですな。 …

ラブ・アクチュアリー

万人が見て楽しいと思える映画の最たるもの。 オムニバスでこういのされちゃ、もう面白い映画としかいいようがない。 すべての人物を無理やり関連付けるのはイギリス映画っぽいですね。 なんとなく。イギリスの超有名どころの俳優がいかんなく起用されている…

バベットの晩餐会

これはいい映画です。 映画って、ジャンル以外に芯といいますか、何らか形があって、 それが魅力となるんですけど、この映画はあまり見えないんですね。 笑ったらいいのか感動したらいいのか、ちょっとよくわからんぞと。 でもいい映画だなと。それは作品の…

コーヒー&シガレッツ

意味なしショートショート群。 有名人が本人役という、割とありふれた設定。 なんでこれが僕の手元にあったのかわかりませんが、 まあまあ面白いですよ。結構、日本人受け良いみたいですね。 まあこれは海外の映画だから受けるんでしょうね。 日本人のタレン…

木洩れ日の家で

たまたま帰省中に地元でやっていた映画。 地元といっても、その映画館までは2時間という ちょっとした小旅行でしたが(笑)こういう映画って誰が見るんだろと思いながら行ったんですが 割と客も入ってて、内容も凄く面白かったです。 モノクロの撮り方も自然。…

サキ短編集/サキ

人には勧めないですが、すごく好きな作家です。 残酷な結末とありますが、それはさほど感じませんでした。 確かにgoodendは少ないですが、どこかコミカルな雰囲気なんですよね。 まあこれをコミカルと取るか「うわ、残酷~」と取るか、 結構分かれると思いま…

風の歌を聴け/村上春樹

村上春樹は、これとノルウェイを読みました。 そのあと、多分、ねじまき鳥だったと思うんですけど、 それを読んでグロくて途中でやめました(笑) エログロ苦手なんですよ。デビュー作なわけですが、村上春樹ならこれが一番好きです。 まあ、比較対象が2つし…

ひきだしにテラリウム/九井諒子 

ダンジョン飯で一気に有名になった人ですが、 僕はその前から知ってました(強がり)。 ダンジョン飯を除くと、この本を入れて3冊ありますが、これが一番好きです。 3冊の中でも一番ショートで、そのぶん作品がたくさん入っています。センスある人の取って出…

最強のふたり

身障者、身分の違い、あらゆる格差を超えた友情物語。 こういうベタな話は好きなので、わくわくしながら観たのですが、 「こんな障害でも」「こんな貧富の差でも」「こんな教養の差でも」 というのが焦点に行き過ぎてて、ほかが雑になりすぎたかなあ。特に、…

シングルマン

コリンファースが好きで観てみましたが、想像以上に良かったです。 トムフォードというと有名なデザイナー(私は知らなかったけど)。 その人が監督です。空気感がいいですね。60年代を忠実にしたセット云々は 正直どうでもよくて、流れる空気感が気に入りま…

雨・赤毛/モーム

雨は今のところ、一番良いなと思った短編です。 小説において、僕はそんなに「世界に入り込む」みたいな事は無いのですが、 この作品に限ってはがっつり入りました(笑)文章が上手いというか、シンプルなので、入りやすいんですね。 (ほかのモーム作品はそん…

12人の怒れる男

シンプルで面白いですね。 今見る人は映画よりもSPドラマのような感じかもしれませんけど。 これはたぶん、誰でも面白く観れると思います。そういう映画って稀有でしょ。 96分と短いのもいいですね。まあ、結論は明かされないのですが、それは全然問題じゃな…

李陵・山月記/中島敦

山月記は学生の時に読んだ人も多いと思います。面白いですよね。 教科書的ではあるんですけど、最後の寂しさというか、 行間を膨らませる余地がいっぱいある作品ですね。あとは名人伝。中島敦の中では一番好きですね。 これは誰が読んでも面白いんじゃないか…

羅生門

最初に観たのが、たぶん大学生の頃。 あの時も「面白いな」と思った記憶があるんですが、 今、10年ぶりに観てもやっぱり面白い。 芥川龍之介の藪の中という作品を原作としていますね。 羅生門は舞台設定を借りただけですかね。 真相は藪の中、という単語もこ…