ル・アーヴルの靴みがき
アキ・カウリスマキ監督作品。この方の映画を一度見てみたいと思い、ようやく借りてきて見ました。
主人公のしがない靴磨きとその町の住人たちが、黒人の不法移民の男の子を警察につかまらないようかくまい、力を貸す話です。
ストーリーは単純明快。多彩な色使いに目を奪われつつも、一番良かったのは、必要なカット・必要なセリフのみに集約している構成でした。
削ってはならないものだけがそこにあるので、一カットがより印象的になるかんじ。
最近、この感覚を起こさせるものが名映画なのではないかと思い始めています。
また、ストーリーはまるでおとぎ話のようで、最後にちょっとした奇跡が起こります。
その奇跡さえも自然に受け入れて(心にとりこんで)見てしまえるのは、映画作品自体が優しさで満ちているからなのかもしれません。
20代前半で見たいと思って心の中にストックしていた監督作品でしたが、昔ではなく今見て良かったと思わせる作品でした。
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