居酒屋/ゾラ
大学1回生の時に目覚めたゾラ。
僕にフランス文学嗜好をつけてくれた、
ありがたいやら迷惑やらな本(笑)
僕が持ってる版は分厚くて字が小さくて、
読みにくいことこの上なし。
だけど面白い。通学中は貪り読んでた記憶があります。
モーパッサンは総じてメランコリック。
自然主義とか言うけれど、ベースはどこかもの哀しい。
当時のフランスは、これが普通だったのか否か分かりませんがね。
僕は短編のほうが好きですが、短編は特にそれが濃縮されて危ないです(笑)
長編だと割と薄まるかな。
居酒屋は、長編で、結末も過程も割と悲惨ですが、
ポツリポツリとメジャーコードな場面というか雰囲気もあります。
でもメランコリックもハッピーエンドも楽しめればそれでいいんです。
所詮、本ですから。だからといってモーパッサンを人に勧めるかというと、
あまり積極的にはなれない(笑)
- 作者: ゾラ,古賀照一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/01/01
- メディア: 文庫
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