morimori review

主に映画や本のレビューを夫婦(もりおともりこ)でしています。

LITTLE MISS SUNSHINE

ごく自然に家族の絆を感じる映画です。なにが良いって、「これが大事なんだ」とか「家族ってこういうことだろ」と押し付ける何かがあまりないところ。
言葉にできない、言葉にならない良さがあります。
ラストシーンはなかなかの見応えです♪
あと、主人公のアビゲイルちゃんがむっちゃくちゃ可愛いんです( *´艸`)
人に映画をお勧めするとき、一番に思い浮かべるのがこの映画かな。

バベットの晩餐会

これはいい映画です。
映画って、ジャンル以外に芯といいますか、何らか形があって、
それが魅力となるんですけど、この映画はあまり見えないんですね。
笑ったらいいのか感動したらいいのか、ちょっとよくわからんぞと。
でもいい映画だなと。

それは作品の持つバランス感覚と、全体的な静けさのおかげでしょうか。
100分程度と時間が短いのもいい。
過去の話とかは割とささっと終わるんですが、
これも最後の晩餐をたっぷり見せたいがため。

ちなみにそんな晩餐会、特に何も起こりません。
全体的に何も起きない映画です。
でもすごくいい映画。
静かな映画が嫌いな人以外は、一度は観たほうがいいと思います。


バベットの晩餐会 HDニューマスター  [DVD]

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コーヒー&シガレッツ

意味なしショートショート群。
有名人が本人役という、割とありふれた設定。
なんでこれが僕の手元にあったのかわかりませんが、
まあまあ面白いですよ。

結構、日本人受け良いみたいですね。
まあこれは海外の映画だから受けるんでしょうね。
日本人のタレントでやると、たぶん、たたかれまくるでしょうね。
なんだかんだ外タレ見たさ、シュール誉れを上手くくすぐってる
といったら少し意地の悪い見方でしょうか。

買っといてなんですけど、一回くらいは見てもいいと思います。
でも何回も見るもんでもなし、ましてや友達恋人と観てどうなる
もんでもなし(笑)。レンタルくらいでちょうどいいかと。

コーヒー&シガレッツ [DVD]

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木洩れ日の家で

たまたま帰省中に地元でやっていた映画。
地元といっても、その映画館までは2時間という
ちょっとした小旅行でしたが(笑)

こういう映画って誰が見るんだろと思いながら行ったんですが
割と客も入ってて、内容も凄く面白かったです。
モノクロの撮り方も自然。90歳の女優も自然。
それであるのが自然な作品です。

筋書きは割とベタなんですけどね、
まあ筋書きやら画やらはツマみたいなもんです。
やっぱり映画は空気感ですがな。
僕の映画の好みの、割と終着点の映画です。

ただ、DVDで手元に残しておきたいんですがいかんせん高い(笑)
廉価版が出るとも思えないし、廃盤になると困るんで
どっかで買わねばならないのですが、どうしたものかなと。
マイナー映画の悩ましいところ。。。。

木洩れ日の家で [DVD]

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サキ短編集/サキ

人には勧めないですが、すごく好きな作家です。
残酷な結末とありますが、それはさほど感じませんでした。
確かにgoodendは少ないですが、どこかコミカルな雰囲気なんですよね。
まあこれをコミカルと取るか「うわ、残酷~」と取るか、
結構分かれると思いますよ。後者と取られるのは嫌なので、
あまり勧めないってのもあるんですけどね。

悲劇と喜劇は紙一重って誰が言ったか忘れましたが、
割とその通りですね。そのレンジが人によって違うから
本を勧めるのは難しいと。なんのこっちゃ。

サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1)

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Do Da Dancin'!/槇村さとる

はい、バレエ漫画大好きなもりこです。
最近TSUTAYA漫画レンタルコーナーで見つけたこちらの漫画。
私の中で大ヒットだったので、紹介します。

バレエ漫画を読んでいると、バレエというものは、幼少期から続け、順調にコンクールで役を勝ち取り順調に階段を上り続ける人が実力と運によりトップにたつ世界というようによく描かれているのですが(真偽はともかく)、この漫画の主人公は一度そのレールから外れてしまっています。
ですが、バレエへの情熱で、大人になってしまった時点から再びバレエの階段を歩み始めます。

そんな主人公のサクセスストーリーと言ってしまえばそれまでなのですが、バレエ漫画の面白味は、なんといっても「主人公がどのようにバレエ(の役)を解釈し理解し踊りに反映するか」というところなのですよね。
そこには、自身の価値観・感性・人間性が現れます。そのなかで自分の武器を見つけて、自分の踊りを見出していく、その過程がとても好きなんです。

特に、この漫画においては、今まで読んだバレエ漫画とはまた違う視点で、「清らかで純粋なバレリーナ」が好まれやすい風潮の中、「セクシーで人間的に成熟したバレリーナ」がどう評価されるのかという点が描かれています。

バレエ漫画の大御所をいくつか読んだ後に、現代のバレエという視点でこちらの作品を読み進めるのが、個人的にはお勧めです。

Do Da Dancin'! 13 ヴェネチア国際編 (オフィスユーコミックス)

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ねじまき鳥クロニクル/村上春樹

もりおが村上春樹をやっていたので、私からも一冊。
選べというならば断然これでしょう。
二番手は1Q84。それ以外は特に。

ノルウェイの森とか海辺のカフカなどのボーイミーツガール色が強い作品はちと無理なのですが、これは途中の井戸の表現がずば抜けて良かったので、私の中では繰り返し読む一冊としてストックされています。

エログロも時には必要です。
バイオハザードとか流血ドバーな作品はジャンル問わず苦手ですが、これはイケる。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

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