morimori review

主に映画や本のレビューを夫婦(もりおともりこ)でしています。

Do Da Dancin'!/槇村さとる

はい、バレエ漫画大好きなもりこです。
最近TSUTAYA漫画レンタルコーナーで見つけたこちらの漫画。
私の中で大ヒットだったので、紹介します。

バレエ漫画を読んでいると、バレエというものは、幼少期から続け、順調にコンクールで役を勝ち取り順調に階段を上り続ける人が実力と運によりトップにたつ世界というようによく描かれているのですが(真偽はともかく)、この漫画の主人公は一度そのレールから外れてしまっています。
ですが、バレエへの情熱で、大人になってしまった時点から再びバレエの階段を歩み始めます。

そんな主人公のサクセスストーリーと言ってしまえばそれまでなのですが、バレエ漫画の面白味は、なんといっても「主人公がどのようにバレエ(の役)を解釈し理解し踊りに反映するか」というところなのですよね。
そこには、自身の価値観・感性・人間性が現れます。そのなかで自分の武器を見つけて、自分の踊りを見出していく、その過程がとても好きなんです。

特に、この漫画においては、今まで読んだバレエ漫画とはまた違う視点で、「清らかで純粋なバレリーナ」が好まれやすい風潮の中、「セクシーで人間的に成熟したバレリーナ」がどう評価されるのかという点が描かれています。

バレエ漫画の大御所をいくつか読んだ後に、現代のバレエという視点でこちらの作品を読み進めるのが、個人的にはお勧めです。

Do Da Dancin'! 13 ヴェネチア国際編 (オフィスユーコミックス)

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